今年最後の診察が終わってから、
一人で三宮の『ON THE ROAD』というBarに行ってきました。
もう、10年以上前から通っています。
キッツイBarなので、最近はなかなか行けないけど...

何がキッツイかというと、
別にオカマがいるとかお姉ちゃんがいるとかそんなんじゃないです。
ボクと同世代のマスターが一人きりでやってる、こじんまりしたBarです。

いったん足を踏み入れると、朝まで帰れないんです。
だいたい、店が開くのが夜の10時過ぎ。
それから延々と午前様まで。

中年のマスター相手に、何を肴に朝まで酒を飲むのかというと、
『ロック!!』
いや、オンザロックで酒を飲むわけではなく、
『ロック!!』
70年代中心のロック(もちろん60年代もあり)
『ハードロック!!』

店の中にはCDプレーヤーは無い。
あるのはアナログ版のLPのみ。
壁一面のレコード棚に5〜6,000枚のLPがぎっしり並んでいる。
そこから次から次へとマスターが盤を引っ張りだしてきて、
解説付き、身悶え付き、時にはエアギター付きでかけまくる。
もちろん、脈絡無くかけるわけじゃない。
客の反応を見ながら、ストーリーを作りながら...

ターンテーブルは昔のテクニクスのヤツが2台、
アンプは山水のAU-607
スピーカーはJBLのでかいヤツが天井から吊ってある。
そして、そこそこでかい音。
ちっちゃな音でロックを聴いてもあんまりグッと来ないもんね。

で、昨日は朝まで何を聞いてたかというと、
途中けっこう酔ってたので、はっきりとは覚えてないんだが、

キャロル・キング からスタート。
『Will You Love Me Tomorrow?』
『Way Over Yonder』 が好きです。

イーグルス
3月の来日公演の予習に
『Long Road Out Of Eden』を。
もちろんアナログ盤で。

ウイッシュボーン・アッシュ
ハードロックなんだけど、
けっこうBritish Traditional (ケルティック?)な色合いも...

レッド・ツェッペリン
『ノー・クォーター』をライブ盤(海賊盤)で一曲のみ。
でも、盤の頭から始まって途中でフェードアウト
で、盤をひっくり返して続きを聞くというとんでもない一曲。

ダイヤストレーツ
ライブの『悲しきサルタン』のマーク・ノップラーのギター、
鬼気迫るデリケートさ。

ニッキー・ホプキンス
ボクの一番好きなピアニスト。
シンプルでロールしてて可愛い音。

フェイセズ
ライブを聴きました。
いつ聞いてももの悲しい音。
舌の根っこにザラッと来る音。

ピンクフロイド
昔からよくわかんないです。
音としてはすごいなと思うんですが...

ジョン・レノン
『ミルク アンド ハニー』
ジョン・レノンについては、またいつか書きたいと思います。

バッド・フィンガー
『Without You』悲しいね。
昔のミュージシャンって、立場弱かったもんね。
生き延びた人たちに拍手!

キンクス
これまた可愛くて切ない音を出す。
キュンと来るね。

ポール・ウェーラー
別に彼は好きじゃないけど、
彼の好きな音楽はとっても好きです。

で、アブサン(70度)をストレートでチビチビやってたんですが、
さすがに6〜7杯飲むと酔いが回ります。
何聞いてたのか忘れちゃった。
で、気がついたらかなり深い所に行ってました。

ウェスト・ブルース・レイング
ジャック・ブルース(B)が
マウンテンのレスリー・ウエスト(G)とコーキー・レイング(Ds)を
無理矢理引き抜いて作ってバンド。
初めて聞きました。

カウボーイ
アメリカの南部系のバンド。
デュアン・オールマンが最後にレコーディングしたギターが聞けます。

チャック・チャーチル
10 Year’s After のキーボードのソロアルバム。
もちろん、初めて聞きました。
アルビン・リーがいなかったら、こんな音をやりたかったんだ。

そして、最後に聞いたのが・・・・・

ツトム・ヤマシタ
すごいなあ...
40年近く前にこんなすごいことしてた日本人がいたんだな。
でも、どうして消えちゃったんだろう?

このへんで聞いてる方もヘトヘトになります。
結局、翌朝の5時過ぎまでいたかな?
逃げるように帰りました。